ヨガスタジオ ラニカイ ディレクター  

扇田 純

1982年 福岡県出身

学生時代にスカウトされ、CMやブライダルショー、ファッション誌「popteen」等でモデルの活動を開始。2002年に地元福岡より上京後、雑誌『ViVi』主催のMTVミュージックアワードのシンデレラガールに選ばれる。その後サロンモデル、ファッションモデル等を経て、女性ファッション雑誌『BLENDA』の専属モデルを5年間務める。2006年より続けてきたヨガのインストラクターを目指し、2013年にJYIA認定ヨガインストラクター、ボディメイクヨガ、ムーンセラピーヨガ、マタニティーヨガの資格を取得。同年よりヨガインストラクターとして、東京・恵比寿、成城学園前、自由が丘、千葉県・木更津、を中心にビューティーヨガレッスンを開催し活躍する。2016年6月、福岡に女性限定のヨガスタジオ「ラニカイ」をオープン。


 

九州・山口出身の国内外で活躍する人々のルーツや仕事に迫るインタビュー企画。今回は、ヨガのインストラクターであり、スタジオディレクターでもある扇田 純さん。モデルとして活躍し、現在は“心と身体の健康、エイジレスな美を”モットーに東京を中心にヨガのレッスンを行ない、ことし6月に自身が経営から携わるヨガスタジオ「ラニカイ」を地元・福岡に作った。そのオープンしたばかりのヨガスタジオにおじゃまして、お話を伺ってきた。

 

まずは、現在のお仕事について簡単に教えてください。

福岡にオープンしたヨガスタジオ「ラニカイ」のオーナーとディレクター、インストラクターです。以前より、東京では恵比寿、成城学園前、あと千葉県の木更津で、スタジオをレンタルしてヨガのレッスンをしています。今回のスタジオ設立では、プロデュースや経営といった新たにチャレンジすることも多かったです。

 

インストラクターと経営者としての切り替えは難しくないですか?

どちらも良さがあるんですけど、インストラクターはヨガの魅力や楽しさ、体が変わっていく楽しみというのを直接伝えていけるところが好きですね。スタジオの経営の方は、全体の雰囲気作りやインストラクターさんとの協力体制などなど、することが沢山あるんですけど、オープンから1か月やってみて経営の方が楽しいかもと思うところもありました。

レッスンも好きなんですけど、それ以上に楽しいこともあるんだなぁという感じで、無我夢中でずっとスタジオのことも何かしらしていますね。切り替えも大事だと思いますし、休むことも必要だとよくまわりの方から言われるので、休もうとは思うのですが、思った直後から何かしています(笑)。

ただ、仕事だからとか、経営者だからやらなきゃいけないというよりは、すごく楽しくできているので苦がなくできていますね。頭を切り替えるというよりも、レッスンやインストラクターの延長上として、経営の方もできているような気がします。企画を考えて実施するのも好きなので。

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企画主催する野外レッスンイベントはキャンセル待ちが出るほど

そう、準備したり考えたりするのが好きなんですよ。インストラクターの資格を取ってすぐのころから、スーパームーンの夜に開催した“満月のヨガ”や、公園で行う“お外ヨガ”など、通常のスタジオのレッスンもいいのですが、
特別なロケーションの中で、みんなで楽しさをシェアするイベントの企画もしています。今では、公園でのヨガレッスンは多くありますが、3年ほど前に始めた頃は珍しく、キャンセル待ちが出ることもありました。

ことし5月には、福岡県糸島のカフェ「サンセット」で朝ヨガをさせてもらいました。お店のファンも合わせ多くの方に来ていただき、BGMいらずの波の音と、太陽、心地いい風で最高のひと時でしたね。

 

今のお仕事をされる前のことを教えてもらえますか?

学生時代は、美容専門学校に通っていまして美容系の道に進みたいと思っていました。在学中にアルバイト先でスカウトされたのをきっかけに、福岡でモデルを開始。雑誌『popteen』に好きなモデルさんがいて、その方に会いたくて、個人的に東京へも行っていたら、編集部の方との縁があり、撮影にも呼んでもらえるようになりました。

その後、学校で勉強した美容の道に進むか、モデルの道に進むか迷い、人生一度切りしかないと思って、モデルの道を選び二十歳で上京したんです。その半年後に、女性誌「BLENDA」の専属モデルとなり、ファッション、メイクページなど様々なページを5年間経験させてもらいました。

 

その後、ヨガのインストラクターになろうと思ったのはきっかけは?

30歳を過ぎてからモデルをするのかを含め、今後の仕事のイメージができていませんでした。そして29歳の時、以前から好きで続けていたヨガのインストラクターだったら長く続けられるのではと思い、そこからです。
ヨガは23歳の時に始めましたが、資格をとるために入った養成学校では、体の柔らかさやポーズだけでなく、レッスンの仕方なども学びました。

2013年に資格を取得してから、先ほど話しましたイベントや、恵比寿、成城、木更津のスタジオを借りてレッスンもしています。そこから3年が経ち、福岡に自身のスタジオを持つことができ、東京と福岡とを行ったり来たりする日々が始まりました。その生活も4か月くらいになりますが、ずいぶん慣れました。

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福岡にスタジオを出されたのは、なぜだったのでしょうか。

最初は、福岡に出す考えはなかったんです。実家の都合で福岡へ帰省し、この場所のエステサロンをされていたオーナーと話をしている時、サロンのセラピストが辞めるから、ここを継続するかを迷われてたので、“だったら、ヨガスタジオしたいです”って言ったんです。最初、オーナーは冗談で言っているのだろうと思っていたようですが、“エステも併設したらどうですか?”と事業計画書を作って提出し承諾してもらいました。それが決まったのが、今年の3月だったので、2ヶ月半で0の状態からスタジオ作りをしたのですが、なかなか大変でした(笑)。

 

出身地でもある福岡にスタジオを構えてみての実感は?

最高ですね!半分、自分の家のような感じで落ち着きます。インストラクターだけですと自由な部分が多いですが、経営をするとなると数字的な面など大変なこともあります。でも、自分の夢やしたいことを実現していくことで、数字につながっていくことも分かったので、すごくやりがいがありますし、楽しいですね。

そして場所がある分、場所がカタチになりやすいです。企画したら、すぐイベントを実施できるので。このスタジオではヨガだけではなく食や体についてのセミナーも始めていまして、ヨガの会員さん以外の方も参加して頂けます。トータルで、体や美容のことを学べたり、おうちのようにくつろげて、パワーチャージできたりする場所になったらと思います。

ヨガスタジオ Lanikai
住所:福岡県福岡市中央区大名2丁目10-2
シャンボール大名 B棟401号
TEL:092−791−8707
http://www.lanikai-yoga.com/

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Photo_大林直行(101DESIGN)、Edit_Text_多田真文(REDACTION)